ごあいさつ


Vol.60

      

 どんな時も欠かせないのが、口腔ケアです。緊急時の避難用持ち出し袋の中に、液体歯ミガキ剤や洗口剤を入れておきましょう。液体歯ミガキ剤は、「歯ミガキ粉」のかわりに使用するもの。口の中に含んですすいだ後、ブラッシングすることで効果が得られるものです。練り歯ミガキのように水ですすぐ必要はありません。洗口剤は、口に含みすすぐだけで口の中をさっぱりさせ、口臭や歯肉炎の予防にも効果があります。

歯ブラシが無い時

 食後は、30㎖程度の水やお茶でしっかりうがいをしましょう。ハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れをとるのも効果があります。

歯ブラシが無い時

 約30㎖の水をコップに準備し、歯ブラシで歯を磨きます。
途中、ウェットティッシュなどで歯ブラシの汚れを何度か拭き取りながら、
歯を磨きます最後にコップの水で口を2~3回すすぎます。


Vol.59

       歯の老化

 

歯の老化を防ごう。

 歯の寿命は高齢になっても歯を健康に保てるかどうかは、食事内容が大きく関わってくるといわれています。重要なのは根菜など食物繊維の豊富な固い食材を食べること。 噛む回数が増える、歯石が付かない(落ちる)、 唾液も出る、といった歯に良いことがたくさんあり、歯磨きとあわせて、歯の老化を防ぐためにはとても大切です。また、年齢を重ねると体からカルシウムが減少する骨粗しょう症にもなりやすくなります。 カルシウムは歯には欠かせないもの。 欠乏して脆い歯になってしまわないよう、カルシウムの豊富な小魚類と、カルシウム吸収を助けるビタミンDを積極的に摂取しましょう。少しでも美味しく食事を楽しめるよう、歯の老化には気をつけたいものです。
 食べる喜びを失うと、人は人生の楽しさの大きな一部を失ってしまいます。年をとればアクティブな楽しみは減ってきますし、食べることが唯一の生きがいと言う方も。だからこそ、年をとっても歯を健康な状態で維持できることが非常に大切となってくるのです。人生100年時代といわれるようになりました。厚生労働省によれば、日本人の「平均寿命」は、男性で80.98歳、女性で87.14歳(2016年調べ)。平均寿命の伸びは、口腔機能の健康状態と大きな関わりがあり、歯を失わないことがとても大切な要因であるとされています。口腔を清潔に保ち、歯の老化を防ぐ栄養素をしっかりと摂取し、元気な歯を保ちましょう。


Vol.58

        


夏は水分補給のため、甘い飲み物を口にする機会が増えるものです。また、休み中。遊びに出かけた先で甘い物を口にすることも多くなります。生活も不規則になり、歯のお手入れが不十分になると…結果として、むし歯が増えてしまうのです。

発汗時に失われる電解質などが手軽に補給できて、さっぱりとさわやかな風味で飲みやすいために重宝されている「スポーツドリンク」には、意外とたくさんの糖質が含まれています。糖質はむし歯の原因となるプラーク(細菌の塊)を作る栄養源となります。この季節、こまめな水分補給は大切ですが、スポーツドリンクばかりを飲んでいると、お口の中はむし歯発生のリスクが非常に高い状態になってしまいます。就寝前に飲んでそのまま寝てしまったり、ダラダラと長時間にわたって飲み続けたりすると、むし歯菌を増やす原因になるため、要注意。のどを潤すには、お水や糖質を含まないお茶が最適です。

夏こそ、しっかりむし歯予防していきましょう!


Vol.57
   

        むし歯

むし歯
子どものむし歯は、歯の上部が多く、幹部が深くなり神経に達して強い痛みが出ます。歯ミガキ不足などで、歯の上の部分に食べカスがたまり、そこにむし歯菌が繁殖して、歯を溶かすことで起きます。ところが、大人になってできるむし歯は、歯ミガキはしっかりできているのに
発症することがあります。歯の根元などで、範囲が狭く、幹部が浅いという特徴があり、痛みが出にくいため、進行しても気づきにくいむし歯です。歯が茶色くなって、汚れと勘違いすることも。
年齢によって歯ぐきが下がってしまうことが、原因です。歯ぐきが下がることを歯肉退縮といいます。歯を支えている周辺の組織が萎縮して歯の下部組織が露出してしまうのです。
歯肉退職が起こると、歯根の部分のセメント質や象牙質部分が露出します。これは、通常外に出ているエナメル質よりも、もろく軟らかいため、むし歯菌が感染すると症状が進行しやすくなります。この状態を放置していると歯が折れてしまうこともあるため、早めの治療が必要です。子どものものとは異なる、大人のむし歯に要注意。
定期的にプロフェッショナルケアをおすすめする理由の一つです。

Vol.56

       花粉症

花粉症
花粉症とお口の乾燥の関係?
花粉症の主な症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみなどがあげられます。このうち「鼻水•鼻づまり」によって鼻で呼吸がしづらくなり、口呼吸が増えると、口腔内が乾燥しやすくなります。また、花粉症の薬の中には、副作用としてだ液の分泌を抑えるものもあり、さらに乾燥しやすい状態になります。
乾燥は、お口のトラブル原因に!
乾燥状態が続くと、だ液による口腔内の洗浄作用が悪くなり、汚れ(食べカスやプラーク)が歯に残りやすくなります。さらに、抗菌作用が低下して口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病を進行させ、口臭の原因にもなります。

お口のケアを念入りにしましょう!
だ液の分泌を促す、だ液腺マッサージが効果的! 詳しくは→


Vol.55

 


       感染症

感染症
感染症とは?
細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱などの症状がでる病気を感染症といいます。感染症には、インフルエンザのように人から人にうつるケースと、傷口や動物、昆虫から感染するものもあります。
歯周病は細菌による感染症です。
口腔内で歯周病菌が増殖することで、歯肉炎から歯周病へ進み、悪化すると歯を失うことになります。近年研究が進み、歯周病菌は、口腔内だけでなく全身に広がり様々な臓器に悪影響を及ぼすことがわかってきました。予防の大切さが注目されています。

予防対策は、基本を大切に。
飛沫感染を防ぐのはマスク、接触感染を防ぐのは手荒い、予防対策の基本です。
さらに感染予防として歯ミガキによる口腔ケアも効果的です。
口腔内の細菌は粘膜に侵入しやすくする酵素(プロテアーゼやニイラミニターゼ)を出すため、口腔内が不潔になるとインフルエンザに感染しやすくなります。また、歯周病も感染を促進させます。昨今、テレビでもインフルエンザの感染予防に口腔ケアが重視されているのは、そのためです。

Vol.54

  舌の位置
   舌の位置   舌の位置

 

「舌の置き場所」には、正しい位置があります。
この置き場所が間違っているだけで、
歯周病菌やむし歯菌が増えやすくなるので、注意が必要です。

舌の位置が正しい位置にないと、口腔内の細菌が増える理由は、舌が本来の位置からずれると、口が開いた状態になり「口呼吸」になるからです。
口呼吸を続けていると、口の中が乾燥しやすくなり、食べカスが落ちにくくなり、それをエサにする口腔内細菌が増えてしまいます。口内細菌は歯周病、むし歯を悪化させる原因です。
外気にはホコリ、細菌、ウイルス、カビなども含まれています。本来、人間は「鼻」で呼吸する生き物です。鼻には鼻毛、鼻粘膜などによって、「空気清浄機能」や「加湿機能」があり、外からの侵入をガードします。しかし、「口」にはこうした機能はほとんどありません。「口呼吸」にならないためにも、正しい「舌の置き場所」を意識して、正していくように心がけましょう。

         舌の正しい位置 

Vol.53

歯ごたえ
       歯ごたえ

歯の感覚は、歯根膜で感じる!
歯の感覚は、歯の表面のエナメル質で感じるのではなく、歯の根の周りをおおっている歯根膜の、圧力を感じるセンサーで感じます。
食べものが歯に当たる感覚は、歯根膜のセンサーが察知し、そのときの咀嚼筋にかかる力を、筋肉のセンサーで知覚します。それらの情報が大脳のコンピューターで総合的に判断されて、硬さや柔かさがわかると考えられています。では、全部歯がなくなった総入れ歯の人の場合はどうなるのでしょうか。この場合、入れ歯を支える歯肉のセンサーが、歯根膜のセンサーの代わりをすると考えられていますが、感度は相当悪くなるようです。

歯根膜には、次のような働きがあります。
①歯を支える歯槽骨と歯の間にあり、歯と歯槽骨を強固に結びつけています。
②歯根膜には触覚や痛覚といった感覚があるので、噛んだ時の硬さや微妙な感触、刺激を感知して脳に伝えます。この感覚はとても鋭敏なもので、髪の毛一本でもすぐにわかる程です。揚げ物のサクッという食感や、お煎餅のパリッという食感を楽しめるのも、この歯根膜のおかげというわけです。こうした働きによって、硬いものや柔らかいものを食べる時に噛む力を調節することができます。
③歯は、歯槽骨の中に歯根膜繊維によってハンモックのように吊り下げられるような格好になっていて、通常噛むことでわずかに沈んだり微小な揺れを生じたりします。これは食事の時、様々な方向から加わる力を上手く逃して、過剰な力が歯に加わるのを防ぐ免振機能の役割を果たしています。


Vol.52

    入浴法
      入浴

体温をあげると代謝が高まり免疫力がUP!

入浴は、シャワーだけで済まさず、湯船に入るよう心がけましょう。湯船に10分つかると体温は1℃上昇すると言われています。時間があるときは、38℃~40℃ほどのぬるめのお湯で半身浴を20~30分ゆっくり行うのも効果的です。
免疫力には、ストレスも大きく関わっています。ストレスを受けると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経が乱れます。ストレスを溜め込むと心身の不調にもつながりやすく、免疫力の低下を招いてしまいます。また、身体が冷えることでも、交感神経が優位になり、免疫力は低下します。
また、継続的な運動を心がけましょう。加齢や運動不足によって、体の熱を産生する筋肉量が低下すると、体温も下がってしまいます。ウォーキングなどの適度な有酸素運動を続け筋肉量のアップをはかりましょう。ただし、激しい運動のしすぎは逆に免疫力を低下させてしまいますので、適度な運動を継続して行うようにしましょう。

Vol.51

防災

      防災


液体歯ミガキの使い方
練り歯ミガキの代わりにお使いください。適量(約10mL)をお口に含み、20秒ほどすすいで全体にいきわたらせた後ブラッシングします。災害時などで水が少ない状況でも、殺菌成分のある液体歯ミガキを使うことでお口の中の菌を減らすことができ、お口を清潔に保てます。

水で口をすすぐ必要はありません
水ですすぐ必要はありません。もちろん、口に残る香味などが気になる場合には、軽く水ですすいでください。

使用期限
通常の保存状況下で未開封の状態であれば、製造から約3年程度経過しても品質に問題ないように設計、製造されています。(参考/サンスターホームページ)

液体歯ミガキや歯ブラシがない時は?
食後や就寝前に少量の水やお茶でしっかりうがいをしましょう。ハンカチやティッシュなどでこまめに歯を拭うことも効果があります。お口の中が不衛生になると身体全体の不調のもとになります。災害時こそ、お口の清潔に気を配ってください。


Vol.50

口ポカン
     口ポカン

 ある歯科医院で2歳から13歳までの患者さん約50人の口を観察したところ、口を開けたまま食べる子どもが54%いたと報告されています。これは口唇に力を入れて食べる食事が少なくなり、軟らかいものを食べることが多くなったためではないかと、推測されれています。咀嚼回数が多い子どもは左右の歯でバランスよく噛み、咀嚼筋群がリズミカルに動いて発達することで、口唇力が強くなり口元がしまってきます。しかし、咀嚼筋群が弱い子どもの口元は上口唇が富士山型になり、口がポカン開いて締まりのない口元になりがちです。「お口ポカン」になると、咀嚼機能に影響を与えるだけでなく、口呼吸にもなります。それが長く続くと、永久歯がそろう頃に、歯肉炎や歯周病の原因となります。口を閉じて鼻呼吸ができるように心がけましょう。

お口ポカン」が100%口呼吸という訳ではないですが、口呼吸をしているケースが非常に多いようです。さらに「お口ポカン」がからだに影響することとして、 

◎アレルギー性鼻炎
お口が乾燥して炎症を起こしやすいことがアレルギー疾患の原因になる事もあります。アレルギー性鼻炎や扁桃腺肥大と「お口ポカン」は関連がある事が分かっています。
 
◎風邪をひきやすい
細菌が口から入り込みやすいのはもちろん、のどや扁桃腺がうるおいを失って細菌やウイルスが張り付きやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症を起こしやすくなります。


Vol.49
       キシリトール
       キシリトール 

むし歯予防に良いと言われている「キシリトール」。その理由は?

ガムなどによく使用されている甘味料、「キシリトール」は、むし歯予防効果があるといわれています。むし歯の原因となるミュータンス菌は、糖を分解して酸を作り、歯の表面を溶かします。キシリトールは、甘味料でありながら、ミュータンス菌によって分解されないため、菌が酸を作り、歯を溶かすこともありません。つまり、キシリトールは他の糖分と異なり、むし歯ができない糖なのです。その上、ミュータンス菌はキシリトールをどんどん取り込むため、菌の繁殖力が弱まり、長期的に摂取すると、むし歯のできにくい口腔環境をつくっていくというわけです。
キシリトールの原材料は、シラカバやカシなどの樹木から生産されている天然素材です。身近なものだと「いちご、バナナ、レタス、ほうれん草」などにも含まれており、普段の生活の中でも少しずつ摂取することができます。歯に良い食品を意識して取り入れるようにしましょう。


Vol.48
      花粉症」
花粉症

花粉症

花粉症の主な症状である鼻水や 鼻詰まりの症状が続くと、鼻呼吸よりも口呼吸をすることが多くなり、歯にとってもよくありません。口呼吸をすると、口の中の水分が蒸発しやすくなり、お口の中がカラカラになっていきます。さらに、花粉症の薬にはだ液の分泌を抑制するものが多く、ますます口の中が乾燥してしまいます。
口の中が乾燥すると、だ液の浄化作用なども十分働かず、口内細菌が繁殖しやすい環境になります。そのため、歯の周りに歯垢が付きやすくなり、十分な歯みがきをしていない場合、歯周病になりやすくなってしまいます。

お口の潤いを保ちましょう!
お口が乾燥しないために、こまめな水分補給、マスクの着用、また、空気清浄機や加湿器で部屋全体の環境を整えましょう。
咀嚼によりだ液の分泌が促進しますので、よく噛んで食べる習慣も大切です。

唾液腺マッサージを取り入れましょう!


Vol.47

歯痛寒い

冬の寒さで、歯がいたくなることがあります。みなさんは、大丈夫でしょうか?その原因として考えられることは、筋肉痛と寒暖差による知覚過敏です。
筋肉痛の原因となるのは、食いしばり。冬の寒い時期の睡眠時に、無意識に歯を食いしばって寝ていると、朝起きると歯が痛むように感じることがあります。暖かくして、よい睡眠環境を整えましょう。寒さに関係の無い食いしばりや歯ぎしりは、あご付近の筋肉が常に緊張状態にあり、歯と歯ぐきに大きな力が加わることで、口腔内トラブルだけてなく、体全体のトラブルに発展することもあります。放置しないで、予防しましょう。マウスピースを利用して予防することもできます。気になる方は、ご相談ください。
また、寒い日に屋外で暖かい飲物を飲んだときなどに、急に痛みを感じる場合は、歯の神経が感じる痛みです。これが、寒暖による知覚過敏です。
歯の痛みが冷えによって起きたものか、歯周病なのか、その他の疾患なのか、ご自分で判断することは、よくありません。歯の痛みを感じたら、放置しないでご相談ください。

Vol.46       
片咬み片噛み片咬み
片噛みは、抜歯時や、むし歯、歯周病、親知らずが生える時などに歯や歯ぐきが痛んだり、不快感があったりすると無意識のうちに痛みを避けて噛んでしまうことで起こります。その結果、噛み合わせが悪くなり、さらに、噛む筋肉の異常緊張を引き起こすこともあります。噛む筋肉の緊張は、頭痛、肩こりなどの原因となり、左右の筋力がアンバランスな状態になると姿勢も悪くなりがちです。姿勢が悪いと背骨が曲がり、特に頸椎の曲りは脳に血液を送る椎骨動脈を曲げるため、脳血流量にも影響し、脳と心臓に影響を与える場合もあります。
一度ズレが生じると治すのは大変ですから、できるだけ噛み合わせを狂わせないようにすることが大切です。そのためには不具合などを放っておかず、詰め物のカケ、長年の使用による入れ歯の変形など歯科医院で時々チェックし、悪い噛み癖をつけないようにすることです。

Vol.45

飲酒酒


お酒を飲むと、程よく酔って、そのまま寝てしまうことはありませんか?

飲酒した日はとくに、就寝前の口腔ケアを怠ると、口腔環境は最悪な状態になります。お酒は糖分が多く含まれており、糖分は歯周病菌やむし歯の原因となるミュータント菌の大好物です。さらに、お酒を飲むと利尿作用が高まり、体内の水分が出ていきやすくなります。その結果、口内の乾燥にもつながり、口の中のだ液の減少によって歯周病菌やミュータント菌の活動もますます活発に。お酒は、お口のアルコール消毒には決してなりません。

むし歯や歯周病は、起床時よりも、舌の動きやだ液の分泌量が減少する就寝時に進行します。これが、就寝前ブラッシングの習慣をお勧めする理由です。この先もずっと美味しいお酒を楽しむためにも、就寝前の口腔ケアを忘れずに行いましょう。


Vol.44

    

口の中には、約700種類もの細菌が生息しており、この細菌は「プロテアーゼ」や「ノイラミニダーゼ」といった酵素を出します。口やのどの粘膜を保護しているたんぱく質を破壊する作用があるため、口の中が不衛生で細菌が多い状態が続くと、のどの粘膜が荒れて、さまざまなウイルスがのどの粘膜に取り付きやすくなり、取り付いたインフルエンザウイルスが体内に入り込んでしまうと、インフルエンザを発症してしまう場合も。
 特に、歯周病菌が出す酵素は抗ウイルス薬では抑制できないため、口腔内を不潔にしておくと、インフルエンザウイルスの感染を助長すると言われています。
インフルエンザの予防には、細菌の住み家である歯垢(プラーク)を取りのぞき、お口の中を常に清潔に保つことが有効です。
磨き残しのない、丁寧な歯みがきを心がけましょう。


Vol.43

入れ歯

こんな症状がでたら。
 長期間入れ歯を使い続けていると痛くなったり、不具合が出てきたりすることがあります。

噛み切れなくなった:入れ歯は長く使っていくうちに、噛み合わせの部分がすり減って平になり、噛み切りにくくなります。
はずれやすくなった:歯ぐきやあごの骨は、だんだんと痩せていきます。そのため、入れ歯が合わなくなり、はずれやすくなります。
噛むときに痛むようになった:歯ぐきやあごの骨が痩せて、入れ歯が合わなくなってくるのが原因です。

放置しないで、歯科検診をうけましょう。
 すり減って噛み切りにくい入れ歯をそのまま使っていると、食べにくいだけでなく、肩こりや偏頭痛など、トラブルの原因になる場合もあります。入れ歯に慣れているからと過信せず、定期的に検診を受けることをお勧めしています。


Vol.42

  ヨーグルト

免疫力アップのため、より効果的に食べるタイミングは「夕食後」です。

 健康維持のために、ヨーグルトを食べている方も多いと思います。ヨーグルトの健康効果は、よく知られていますが、食べるタイミングについては、意外と知られていません。一般に朝食で食べている人が多いと思われますが、実は、免疫力アップのための、より効果的に食べるタイミングは「夕食後」です。夕食後にヨーグルトを食べると、眠っている間に乳酸菌などの善玉菌が働いて腸内環境を整え、体内に溜まった老廃物や有害物質などの排出を効率よくサポートします。また、太りにくい体質作りにも貢献します。ただし、食後の歯ミガキは忘れないように必ず行いましょう。

 歯周病は、歯ぐきの炎症のみにとどまらず、その進行とともに血管を経由して歯周病菌が全身に広がります。体のあちこちで炎症を引き起こす原因になるといわれています。しかし、体内で炎症を起こしても、人間の体には免疫機能や抗炎症能力があり、病原菌をやっつけようと踏ん張ります。ところが、体調の低下などで免疫力が落ちると、菌の力が増して炎症を悪化させ、さらに、免疫力を低下することで、歯周病などが進行してしまいます。

免疫力の強化は、歯周病予防や体全体の健康維持にとって大切な力です。
免疫力アップのためにも、良い生活習慣を。


Vol.41

 

季節のかわりめ

季節の変わり目

 季節の変わり目は、元気な人でも免疫力が低下すると言われています。体が急激な温度変化に対応しきれずに、免疫力が低下します。体温が1度下がると,免疫力は30%も低下すると言われています。体温調整が上手くいかないと、血流が悪くなり、体内のウイルスや細菌と戦ってくれる白血球の駆けつけるスピードが遅くなり、ウイルスや細菌に負けてしまいます。人の体は、体温が上がると血流がよくなり、免疫力もアップするため、体温調節はとても大切です。
 免疫力が低下すると、口腔内の病気に対する力も弱くなります。また、だ液の働きも悪くなり。今まで、だ液の抗菌作用によって抑えられていた、むし歯菌や歯周病菌の活動が強くなることで、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

免疫力を高めよう
 バランスのよい食事や適度な運動は免疫力を高め、全身の健康予防にもつながります。そして、毎日の口腔ケア「歯ミガキ」を丁寧に行いましょう。季節の変わり目で、免疫力が下がってしまい、体調が悪くなった状態で、歯ミガキを怠ってしまうと、ますますお口の中の環境は悪くなります。毎日の歯ミガキは、むし歯や歯周病を予防するたけでなく、全身の病気予防、免疫力アップにもつながります。


Vol.40

    ゴシゴシ磨き

しっかり歯ブラシを歯にあてて、
ゴシゴシ磨けばきれいになると思い違いをしていませんか?

 それは、実は間違った認識です。歯と歯ぐきに負荷をかけ過ぎると、歯を守ってくれるエナメル質がはがれてしまうだけではなく、歯ぐきを傷つけ、歯周病や知覚過敏の原因にになる場合もあります。あまり力を入れずに歯を磨くことをおすすめします。

       150グラム
おすすめしたい歯ブラシの力加減は150グラム程度です。

 150グラムとは、どのくらいの重さでしょうか。たとえばキッチンにあるスケールを使ってみてください。歯ブラシを持って、いつも歯ブラシをしているときの力でスケールに押し当ててみれば、いつも自分が大体どれぐらい力を入れているかが分かります。またそれと同時に、150グラムがどれくらいの重さであるかも分かります。これを基準に力の入れ具合を見直してみるといいでしょう。


Vol.39

肺炎と風邪

    肺炎と風邪

 

風邪とは異なる肺炎。
 風邪とよく似た症状で怖い病気が「肺炎」です。主な症状は、せき、発熱、たんなど、かぜの症状と似ているため、肺炎は“かぜをこじらせたもの”と考えられがちですが、肺炎と風邪はちがいます。風邪をこじらせて肺炎になったというケースは珍しくありません。ただし、風邪からではなく、突然、肺炎を発症する事も多いので、風邪をこじらせるから肺炎になる、という思い込みは禁物です。

高齢者の方に多い誤嚥性肺炎にご用心。
 肺炎は近年、死因として上位に上がってきており、第3位の死亡率となっている怖い病気です。高齢者の肺炎は、口の中の細菌などが誤って肺に入って発症する「誤嚥性肺炎」の割合が高いと言われています。特に寝たきりや脳血管障害、認知症の患者ほどリスクが高くなります。これは、食べ物を飲み込むときに気道が閉じ、食道が開く嚥下反射や、気道内に異物が入ったときに激しくせき込んで排除する、せき反射が低下して、細菌が気道を通じて肺に入り込みやしくなるためです。認知症、神経病、高齢化が進むと、誤嚥は起こりやすくなるのに咳反射は弱くなり、誤嚥した物を吐き出すことができません。誤嚥性肺炎を起こした人の多くは、本人も気づかない、寝ている間に誤嚥を起こしています。
  誤嚥性肺炎の原因となる細菌の多くは、歯周病菌であると言われており、誤嚥性肺炎の予防には歯周病のコントロールが重要になります。

肺炎予防として注目されているのが口腔ケアです。
 調査報告によると、「介護者が日常的な口腔ケアを毎日行い、歯科医師等が週1、2回の専門的な口腔ケアを実施したグループは、しなかったグループと比べ肺炎の発症率が39%、死亡率は約53%低かった」とされています。この調査は、歯科ばかりでなく医療、介護分野でも特に注目を集めています。口腔ケアは、口腔内の病原菌を減らすだけでなく、口腔への刺激により嚥下機能が回復して、食事が進むようになり、栄養状態が改善します。ひいては免疫力が向上して肺炎の予防につながるというのが定説になっています。


Vol.38

  シニアのむし歯

 

高齢者のむし歯の特徴。
 多く見られるのは、歯の根(歯の付け根)の部分にできるむし歯です。むし歯は歯垢(プラーク)の中の細菌が作り出す酸によって歯の表面が溶かされ、歯髄へと進行していきます。歯の表面は硬いエナメル質に覆われて保護されてますが、高齢者ではエナメル質がすり減っていたり、歯ぐきが縮んで歯の根元(歯根)が露出していたりして、そこからむし歯に侵されやすくなっています。また、高齢になると、歯肉が退縮して、歯の根の部分が露出することが多くなります。根の部分は上部に比べて、柔らかく、もともとむし歯になりやすい場所です。

むし歯の原因。
 高齢者には老人特有の体の変化があります。「免疫力の低下」「だ液の分泌量の低下」「歯周病による歯肉の退縮で、歯の根の部分が露出」しやすいことです。

 だ液にはカルシウムなどの無機質が含まれており、それが歯の表面に付着することで、歯のエナメル質を修復しています。また酸性やアルカリ性などに傾いた状態を中性に戻す働きがあるため、むし歯予防には欠かせません。しかし高齢になるとこのだ液分泌量が減少。また免疫力が低下し、歯周病に対する抵抗性も低下するため。歯周病で根面が露出すると、その部分のエナメル質が溶け出し、むし歯になりやすくなるのです。

 また、だ液の分泌が減ると口の中の洗浄力も落ちてくるので、むし歯になりやすくなります。だ液の減少は、高齢者だけでなく若い世代にも増えています。だ液の分泌を増やすには、しっかり噛んで食べる習慣が大切です。


Vol.37

   酸蝕歯 酸蝕歯



酸蝕によるトラブルとは?

 

こんな習慣に気をつけましょう。
 スポーツ時の水分補給にビタミン飲料やスポーツ飲料、黒酢などを飲んでいる方、グレープフルーツやレモンなどをよく食べるという方、お酒はワインやチューハイなどをちびちび飲むのが好きという方、酸蝕歯のリスクが高まりますので、要注意。早期にトラブルを発見できれ
ば、より少ない治療ですませられます。定期検診でチェックすることをおすすめします。

こんな習慣に気をつけましょう。

 ◎酸性の飲食物を口にしたら、水やお茶を飲む。
 ◎酸っぱい物を食べると、歯の表面がやわらかくなり、
  すぐに歯ミガキをすると傷がつくので、30分ほどしてから歯ミガキを行う。
 ◎フッ素入りの歯ミガキ剤やジェルを使うと効果的。


Vol.36

     噛みしめ

噛みしめ

 最近メディアで、「スマホ老眼」がよく取り上げられていますが、注意したいのは「眼」だけではありません。無意識のうちに噛みしめてしまう「スマホ噛みしめ」も、歯に大きな負担を与えています。
 上下の歯は、何もしていないときは接触していませんが、会話や食事をするときなどに、通常1日に20分程度接触します。歯の接触時間が長くなると、筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担が増えることになります。下を見ながらゲームに熱中し続けたり、LINEなどのSNSのやり取りを楽しんでいると、知らず知らずのうちに歯に力が入り、歯茎に負担がかかって歯肉炎になってしまう人も少なくありません。長い人では1日7時間以上噛みしめている方もおられるようです。
 歯ミガキはしっかり行っているのに、歯ぐきの調子が良くない、という方はご注意ください。


Vol.35


      たばこ

たばこ

 喫煙と歯周病は密接に関連しており、あるデータによると、歯周病にかかる危険度は、1日10本以上喫煙すると5.4倍にもなり、また重症化しやすくなると言われています。

喫煙は、口腔内にどんな影響を与えるの?
 タバコを吸っていると、歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、患者さん自身は歯周病が悪化していることに気づきにくくなります。治療を始めても歯肉の治りが悪く、手術の効果も、現われ方が非喫煙者よりも低くなります。しかも治療後は、歯肉の症状が再び悪くなる傾向にあるといわれています。これは、タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」が組織への酸素供給を妨げ、一種の神経毒でもある「ニコチン」が血管を縮ませ、体が酸欠・栄養不足状態になるため。ニコチンは、体を守る免疫機能も狂わせてしまうため、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなります。さらに、傷を治すために組織を新たにつくる細胞(線維芽細胞)の働きまで抑えてしまうので、手術後も治りにくくなるというわけです。また、タバコは「ヤニ」が歯の表面に残るため、歯がざらざらしてバイ菌が張り付きやすくなるのはもちろん、いつまでもお口の中や歯肉にニコチンが染み出しつづけることになるのです。
 禁煙することで、歯周病へのかかりやすさは、約4割も軽減します。心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など、全身のに及ぼす影響についてもクローズアップされている歯周病。お口と健康のためにも、そろそろ喫煙習慣を、見直してはいかがでしょうか。   


Vol.34

   花粉症

花粉症
花粉症の症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどがあげられます。その結果、鼻で呼吸がしづらくなると、口で呼吸することが多くなります。お口の中が乾燥しやすくなり、乾燥している状態が長く続くと、だ液による洗浄作用が悪くなり、汚れ(食べかす•プラーク)が歯に残りやすくなります。そして、抗菌作用が低下したお口の中は細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になったり、むし歯、歯周病の原因など、お口のトラブルになることもあります。また、花粉症のクスリの中には、副作用としてだ液の分泌を減らす場合もあると言われています。

こまめに水分補給をしましょう。
●お口の潤いを保ち、お口のケアを入念にしましょう。
●大切なだ液の働きを低下させないためにも、食事の時は、よく噛んで、だ液の分泌の促進をこころがけましょう。

          水分補給


Vol.33
  インフルエンザ予防

インフルエンザ予防
 口腔内には約30億〜6000億もの細菌が存在するとも言われますが、これらの細菌はプロテアーゼという酵素を出す特性があります。口腔内を不潔な状態にしておくと細菌が増殖し、プロテアーゼがインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする働きがあるのです。つまり、不潔な状態にしておくとプロテアーゼの量が増える、インフルエンザに感染しやすくなるということです。介護施設や小学校などで歯ミガキ指導を徹底したところ、インフルエンザ罹患率が低下したという報告もあります。歯ミガキもインフルエンザ予防に一つと考え、毎日励行しましょう。

◎夜は、特に念入りに
寝ている間はだ液量が減り、細菌が繁殖しやすくなります。寝る前の歯ミガキを丁寧に行うと細菌の増殖を防ぐ効果があります。

◎朝は、起きて、すぐ磨く
起床時は、睡眠中に繁殖した細菌が口腔内に多く生息しています。うがいや歯ミガキをしないまま飲み物を飲んだり食事をすると、体内にウイルスや細菌を取り込んでしまうことになります。起床時の口腔内にはスプーン1杯分の大便と同量の細菌が生息しているという説もあるほど。起床時は朝食前に歯ミガキを行いましょう。


Vol.32
 就寝中のだ液
就寝中の細菌
就寝中は、だ液の分泌量が減るため、お口の中の細菌が増殖します。これを少しでも防ぐために、おやすみ前に特に時間をかけて歯を磨き、たんねんにプラーク(歯垢)を取り除くことをお勧めします。また、殺菌剤配合のデンタルリンスを併用することも効果的です。起床時はお口の中の細菌を洗い流し、さわやかなスタートをこころがけましょう。
寝ている間に増殖した細菌は、歯周病やむし歯を進行させる原因にもなります。

Vol.31

3つの対策

寒い季節となり、風邪、インフルエンザ、肺炎などに注意が必要です。
風邪を引いた後に、なかなか治らない場合、肺炎を疑うこともあります。原因は、歯周病と同じようにウイルスや細菌などです。
毎日の生活の中でできる、3つの予防策をしっかり行いましょう!

手洗いとうがいをしっかり行いましょう。細菌やウイルスの身体への侵入を防ぐ、大切な予防策です。
②毎日の口腔ケアが感染予防に!
歯周病予防などに行っている毎日の口腔ケアは、肺炎の原因となる、細菌やウイルスの除去に効果があります。歯ミガキをすることで細菌を減らし、食後の口腔ケアは細菌の増殖を防ぐ効果があります。口腔内の細菌の量をできるだけ減らすことで、肺への細菌やウイルスの侵入を防ぐことにつながり、肺炎の予防効果になります。
免疫力の維持
身体へ侵入した、細菌やウイルスと戦ってくれるのが、免疫です。寒い季節は、体を冷やすと免疫力が低下します。体を冷やさないことが大切です。体を温めて、免疫力を活性化させることも、この時期の予防策となります。外出時は特に、温かい服装を身につけるように注意をしましょう。

Vol.30

歯のケガ

 

 割れたり、折れたり、歯が抜けそうになるなど、歯のケガにはさまざまなタイプがあります。歯を強くぶつけてしまった場合、ただ強くぶつけただけでも歯の神経は衝撃に耐えきれず、歯根の中で腐ってしまうこともあるのです。症状が出るまでに時間がかかることもあり、ぶつけたことすら忘れてしまうこともあります。しかし、その後しばらく経ってから前歯の変色が始まったり、突然痛みが出たりすることも。

 歯のケガは、すぐに処置をすれば、ほぼ元通り治る場合が多いものです。前歯を強くぶつけたら早めに歯科を受診し、歯冠や歯根の破折がないか,歯の神経が生きているかどうかなど、歯科医師の診査を受けることをお勧めします。


Vol.29

 

 

熱中症と夏バテ

体力が低下すると、歯周病菌が増えます。
 暑い夏、熱中症対策をしっかり行い、夏バテしないように気をつけましょう。夏バテは歯周病にも影響すると言われています。原因は「疲れや寝不足によるストレスでだ液が減る」「夏バテで体の免疫力が下がり、歯周病菌に対する抵抗力が落ちる」ため、口腔内の環境が悪くなるからです。
 熱中症対策に、清涼飲料水等を飲む機会が多いという人は、口臭やむし歯、歯周病を起こしやすいかもしれません。多くの清涼飲料水、果汁飲料には“糖分”が入っています。喉が渇くたびに糖分が口の中に入ると、口の中の細菌がどんどん増え、細菌が増えれば当然口臭が起きたり、むし歯・歯周病になりやすくなります。“少ししか飲んでいないよ”と思うかもしれませんが細菌は非常に小さく少量の糖分でも細菌に取っては非常に大量のご飯が入ってきている事になります。朝と夜の歯磨をしっかり行なって、口の中を清潔に保ち、食事と睡眠を十分とって体調管理を行いましょう。

熱中症に高齢者がかかりやすい理由。
 消防庁の発表によると、熱中症で救急搬送される人を年齢別に見てみると、およそ半数が65歳以上の高齢者です。

・体全体の感覚機能が低下しているため、暑さに対して鈍くなる。
・汗をかきにくくなり、体温調節機能が低下して、体に熱がこもりやすくなる。
・体内の水分量が少ない上、のどの渇きを感じにくいため、水分不足になる。

 熱中症は、高温で湿度の高い環境に長時間いることで起こり、室内や夜間でも多く発生しています。熱中症にかかると、めまい、頭痛、発熱、息苦しさ、吐き気、脱力感などの症状が現れ、重症になれば死に至ることもあります。熱中症で脱水症状が起こると、皮膚や粘膜が乾燥します。唇や舌も乾燥し、舌にひび割れが起こります。熱中症予防のためには、温度と室温調整をきちんと行い、こまめに水分補給をすることが大切です。お口や舌を動かして唾液をしっかり出すことで、口腔内を潤し、乾燥を予防しましょう。


Vol.28

 

    歯のズレ

悪い噛み合わせは、抜歯やむし歯、歯周病、親知らずが生える時などに、歯や歯茎が痛んだり、不快感があると無意識のうちに痛みを避けて顎をずらして噛むことなどによって起こります。ズレが生じると、身体全体に不調を感じる方もおられ、そのような場合は下顎のズレを本来の位置に正す咬合治療を行います。歯並びの悪さを治す矯正治療とは別のものです。
 下のチェックリストで確認して、気になる方は早急にご相談ください。


     チェックリスト


Vol.27

免疫力

歯周病は、歯周病菌による感染症です。
 私たちの体内にいる細菌やウイルスと戦って、体を守っている機能が免疫力です。そして、免疫力の低下が引き起こす疾患として、よく知られているのが風邪やインフルエンザ。歯周病もその一つです。免疫力は20代でピークを迎え、その後は加齢とともに低下します。左のグラフのように50代と20代の免疫力は、こんなに違うのです。低下の原因は加齢だけでなく、ストレスや栄養バランスの乱れ、睡眠不足など生活習慣に影響されます。免疫力を低下させる悪い習慣を改めることが大切です。

免疫力の低下を招く習慣。

①満腹になるまで食べる
満腹は免疫力が低下する原因の一つです。満腹になると白血球の働きである貧食力•殺菌力が低下し免疫力の低下につながると言われています。

②ストレスの多い生活
ストレスを感じると、神経系の細胞が免疫系の働きを抑える物質を出します。そのため病原菌やウイルスに抵抗する力が弱くなり病気にかかりやすくなると、多くの研究により報告されています。

③体を冷やす
血液の流れを悪くし、またリンパ球の働きを悪くし、全身の免疫力を低下させることになります。特に女性の冷え症には注意が必要です。

④不規則な生活
生活のリズムの乱れも免疫系に悪影響をおよぼします。通常昼間の時間帯は免疫もつねに緊張体制にあるため、病原菌や異物に対してもすぐに反応できるわけです。これに対して本来、体を休める夜の時間帯は免疫の監視もゆるみ、免疫に働く細胞に力を蓄える時間にあてられます。睡眠不足自体も免疫系などの機能低下が最も重大なリスクであるといえます。そのため、肌荒れが生じたり、風邪をひきやすくなるほか、病気になる危険性が高まることもわかっています。

Vol.26
歯ぎしり
 歯ぎしりは人に言われるまで気づきにくいものです。歯科医院では、寝ている状態を確認しなくても、歯を診ればある程度歯ぎしりが予想できます。

 歯周病があり、歯ぎしりをする方は歯周病の進行が早まり、より重症化する場合があります。歯ぎしりによって、歯だけでなく歯肉(歯茎)などの歯周組織に強い力が加わることで、より炎症が激しくなり、さらに歯槽骨へ強い力が加わることによって歯槽骨が破壊され、歯を失う大きな原因となってしまうのです。それならば歯ぎしりをしなければいいのですが、睡眠時、無意識のうちに行ってしまうため、簡単にやめることはできません。
 歯ぎしりや噛みしめのメカニズムは、まだ十分に解明されていません。精神的ストレスを発散する役割もあるとも言われています。歯ぎしりによって歯が減ってしまった場合は、詰物をしたり、冠をかぶせたりして形を直し、しみる歯や痛みがある歯は噛み合わせの調整をしたりします。必要に応じてマウスガードを使用することも大切です。そして定期的に健診を受けることで、歯の負担を軽減するようにしましょう。

Vol.25

 

うがい

 うがいには「ガラガラうがい」と「ブクブクうがい」の2種類があります。「ガラガラうがい」はのどの奥に付着した細菌等を洗い流したり、のどのを潤して不快感を抑える効果があります。一方、食後に行って効果があるのは「ブクブクうがい」です。口の中の細菌等とともに食べカスなどを洗い流すことが目的です。口を閉じて口に含んだ水などを口の中でクチュクチュと動かすイメージです。「ブクブクうがい」を行うと頬が疲れますが、口の中の汚れを取る他に頬の筋肉の運動にもなります。2種類のうがいを習慣にすることで、お口を清潔に、健康に保ちましょう。

うがいの2つの効果

①のどについているものを洗い流すという効果
②うがいによって湿り気を与え、粘膜の繊毛運動を助ける効果

効果的なうがいの仕方
予防効果の高い「うがい」とは、溜まった細菌・ウイルスを体外に排出するやり方です。

①コップを用意する
手で水をすくう方はキレイに洗ってから行ってください。汚い手のままで水をすくってうがいをしても、全く意味がありません。
②口をさっとすすぎ、「ブクブクうがい」から
いきなり「ガラガラうがい」はNGです。口の中の細菌が、うがいの水でノドに運ばれてしまいます。まずはクチュクチュと、口の中だけをすすぎ、吐き出し、「ブクブクうがい」を2〜3回行います。
③そのあとで「ガラガラうがい」
喉の奥を意識しながらガラガラ。声を出しながらやるのも効果的だそうです。10秒×2~3回やりましょう。


Vol.24認知症の予防

認知症 
 高齢者の残っている歯の数(残存歯数)と認知機能の関係を解き明かした研究によると、残存歯数と認知症は深い関係があることがわかりました。

 調査を受けた高齢者は、①「健常な人」②「認知機能に疑いの、ある人」という2群に分けられました。検査の結果、①の高齢者は平均14,9本の歯が残っているのに対し、②の認知機能に疑いのある人は9,4本と少なく、歯の数と認知症との関連が明らかになりました。さらに残存歯数と脳の容積の関係を調べた結果、歯の数が少ない人ほど、海馬付近と前頭葉の容積が減っていることもわかっています。

 これらの研究成果から考えられることは、歯がなくなり、歯の周辺の神経が失われること、脳が刺激されなくなるとともに、脳の働きに悪影響をおよぼす可能性が高いということです。認知症の予防には、自分の歯の数を保つことが大切と言えます。毎日の口腔ケアをしっかり行いましょう。


Vol.23あいうべ体操 「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸へと改善させるためのトレーニング法です。口呼吸は口腔内に雑菌が繁殖しやすくなり、免疫系の働きも大きく阻害され、様々な炎症が悪化していくと考えられています。口呼吸の改善は、むし歯や歯周病だけでなく、いろいろな病気の原因治療につながります。
          あいうべ体操

Vol.22知覚過敏

それは、知覚過敏です
たいてい、一時的にそういった症状が起こっても刺激がなくなると放置してしまいがちですが、症状が進まないように治療し、原因を取り除くことが大切です。

知覚過敏とは?
歯を覆って守っているエナメル質のどこかが部分的に失われると、歯の内部にある象牙質がむき出しになります。象牙質には、象牙質細管という細かい管が無数にあり、神経に向かって走っています。象牙細管の中は液体で満ちており、象牙質に加わった「冷たい」、「熱い」などの刺激が直接神経に伝わってしまうので、キーンと堪え難い痛みが出るのです。

       知覚過敏


Vol.21
     水分補給

ご存知ですか?体内の水分が不足すると、お口の中にも悪影響があらわれます。水分不足により歯ぐきが乾燥すると、「歯肉炎」が引き起こされ、歯周病へと悪化することもあります。また、夏バテによる体調不良は、体全体の免疫力を低下させます。口腔内には、常に3百種ぐらいの細菌がすんでおり、そのうち約7割が善玉菌で残り約3割が歯周病歯やむし歯菌などの悪玉菌。バランスがとれている時は、さほど悪さをしませんが、歯ミガキをしなかったり、体調不良や疲れなどで免疫力が低下すると、菌のバランスがくずれ、悪玉菌が増えて猛威をふるいます。歯周病菌やむし歯菌に対する抵抗力が低下すると、細菌が活発に活動し、さらに悪い細菌の増加を招き、口腔環境をますます悪化させることになります。

要注意。清涼飲料水は砂糖水。
一日に必要な水分量は約2.5ℓといわれています(飲料1.2ℓ+食事1.0ℓ+体内で作られる水分0.3ℓ)。日常のシーンに応じた水分補給が大切ですが、喉が渇いた時、何を飲むかが重要です。最近はペットボトルを常に持ち歩き、喉が渇く度に少しずつ飲むという人が増えていますがスポーツドリンクや市販の果汁100%のジュースには多くの砂糖が含まれているため、注意が必要。通常口の中は常にだ液によりきれいに洗い流され、PHが中性に保たれていますが、ひんぱんにこれらを飲んでいると、糖分が口の中にとどまり、口内が酸性に傾いて歯の表面が溶かされ、むし歯のリスクが高まる場合もあります。スポーツドリンクはたくさん汗をかいた時とし、通常はミネラルウオーターか麦茶で水分補給を行いましょう。


Vol.20

     口内炎

口内炎は口の中の粘膜にできる病気。潰瘍の表面が黄白色の粘膜でおおわれ、周りは赤みを帯びています。直接の原因は今のところ不明ですが、自律神経の失調、ホルモンのアンバランス、アレルギー、外傷、疲労、ストレスなどと深い関係がありそうです。治療では、原因が明らかでないので、薬で痛みを和らげる方法がとられます。口内炎にはいろいろな種類がありますが、口の中にできるガンをただの口内炎と思い、見過ごしてしまう場合も多いので注意が必要です。たくさんできたり、長期間続くなどの場合は、我慢して放置せず治療をしましょう。

NHKためしてガッテンおすすめ、
「殺菌ブクブクうがい」
口内炎を根本から治すためには、口の中の細菌の繁殖を抑える必要があります。そのためには、殺菌成分入りのうがい薬や洗口液(せんこうえき)を使ったブクブクうがいが効果的です。詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20090225.html


Vol.19
   
   

片方の歯ばかりで噛む癖は、なぜよくないのでしょう?

 人は、むし歯や噛み合わせの悪いところがあると、どちらか噛みやすい方で噛んでしまうなど、噛み癖ができます。食べ物を噛む時は、本来すべての歯を均等に使うことが望ましいのですが、片方の歯ばかりで噛むと、どうしてもそちら側の歯ばかりがすり減ってしまい、左右の歯に高低差が出ます。すると頭自体も微妙に傾き、その傾きで重心がアンバランスになってしまうのです。それを放置すると、頭部から脊椎(せきつい)も歪み、首や腰、ひざなどの関節にまで歪みが出て、頭痛、肩こり、腰痛などといったトラブルが出ることがあります。それを咬合関連症といいます。さらに悪い噛み癖が続くと、あごに痛みが出て、口が開かなくなる顎関節症になることもあります。

現代人の「噛み不足」とは?

 あごを動かす咀嚼筋(そしゃくきん)は、下あごの軸となり、顎関節(がくかんせつ)のバランスを保っています。ところが、食生活で軟らかい食べ物が中心になると、噛む回数の不足から咀嚼筋の働きがガクンと低下します。その結果、顎関節に不均衡が生じやすくなり、あごの歪みの原因となる場合もあるのです。また、「噛み不足」は、あごの力を弱らせ噛みやすい歯ばかりを使う「片噛み」になりやすくなります。 あごは、顎関節からぶら下がっていますので、「片噛み」で、あごにアンバランスな力が加わり続けると、頭と首の歪みを生じさせるこにつながります。頭痛、肩こり、腰痛などといったトラブルにならないように、気をつけましょう。


Vol.18            

   だ液の働き

 毎日しっかり歯ミガキをしたり、お口のケアをしていても、年齢とともに口腔内のネバネバ感や舌の汚れなどが気になり始めます。それは、だ液の量が減少してくるため。だ液をたくさん出すには、噛むことによって咀嚼筋や顎下腺、舌下腺などを刺激することが大切です。
 もし私たちのだ液の量が半分以下になったら、食事の際、物を噛んだり飲み込むのに苦労するようになります。また、口の中がいつも乾いて、ひりひりべたべたするだけでなく、歯ぐきから血が出やすくなり、口臭も強くなります。ひどくなると食べ物の味が分からなくなったり、口の中の痛みや渇きで夜も眠れなくなることさえあります。現代人の食生活やライフスタイルは、ストレスなど口の中を乾かせる要因に事欠かないため、要注意です。

だ液の大切な役割
・消化作用
・再石灰化作用(むし歯を防ぐ)

・緩衝作用(口の中を中性に保つ)
・浄化・殺菌作用(口の中を清浄する)


 だ液の分泌量は年齢を重ねるごとに減少し、特に30代後半から40代にかけて低下、不快なネバツキや口臭成分が増えていきます。
 軟らかい料理ばかりを、しっかり噛まないまま、お茶や水と一緒に流し込んでいると、ますます噛む回数が減り、だ液の分泌量が減っていきます。
お口の健康を維持するために、しっかり噛む意識が大切です。


Vol.17

 

 


予防意識

毎日歯ミガキをしても、なくならない歯のトラブル!

 むし歯、歯周病は毎日歯をみがけば予防できると思われていますが、本当にそうでしょうか。データによると日本人の80歳の方の歯の残存数は約14本といわれています。予防意識の高いスウェーデンの80歳の残存数は、日本人の1.5倍以上で、約22本。※この違いはむし歯菌や歯周病菌が連鎖しあって作る歯垢(バイオフルム)をしっかり除去できているか、いないかによるものです。歯垢は歯ミガキだけでは落ちないため、多くのスウェーデン人たちは、定期的に「歯科定期健診&クリーニング」を受け、プロの技術で歯の表面を傷つけることなく隅々まで清掃し、歯垢をきちんと取り除いているのです。それによってむし歯や歯周病予防にもなっています。痛くなってから慌てて歯科に行くのではなく、痛くなる前から受診する「予防歯科で健康を守る」という考えが浸透しているのです。
 高齢者になっても、歯が多く残っていてよく食べ物を噛める人は、生活の質や活動能力が高いことが明らかです。日本人は、20~30代では70~80%の方は全てそろっていますが、40代で約50%になり、50代になると約30%以下に。60代では20%を切り、残っている歯が10本以下になってしまう人が急増しているのが現状です。※2011年厚生労働省歯科疾患実態調査より
         予防意識

Vol.16
舌の汚れ
  
                舌みがき

舌の汚れも細菌を繁殖させます。

 舌は、通常真っ赤ではなく淡い紅色をしており、表面には薄く白いものがついています。これは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、新陳代謝によって剥がれた粘膜細胞や食べカスなどに細菌が繁殖し、舌の表面に溜まったものです。誰にでもあり、体調が落ちたり不規則な生活が続いたりすると量が増えます。舌苔が溜まると細菌によって分解され、不快な口臭の原因になる場合もあります。

 舌の汚れは、通常の食生活で自然に取れるものです。歯と違い、舌はよく動きますから、食べ物や上あごと擦れ合うことで取れてしまうのです。しかし、だ液の減少や口の中の乾燥、入れ歯や歯のトラブルなどによって取れなくなった場合は、「舌苔」となって付着してしまいます。口臭の原因の70〜80%が舌の汚れだとも言われ、また、「舌苔」が味を感じる「味らい」を覆ってしまうため、味覚の感度も低下してしまうようです。そこでぜひ、実行していただきたいのが「舌みがき」です。

定期的な舌のお掃除方法。

 舌ブラシは、ブラシ面を舌にのせ、舌の奥から手前に汚れをかき出すようにゆっくり引いて使用します。舌はすごくデリケートな部分です。擦り過ぎは禁物。傷つけないように注意しながら行ってください。乾いたタオルやガーゼを指にまいて擦りとってもOKです。


Vol.15

ドライマウス

ドライマウスとは、何かの原因で「だ液」の分泌が減少して口の中が乾くことです。
その状態が続くと、舌の痛みや口臭、むし歯や歯周病などの原因にもなると
いわれています。
ドライマウスは疾患ではないため、正式な統計値はありませんが、
一説では約800万人の患者さんがいると言われています。
一般的に、だ液は加齢とともに分泌量が減っていきますが、男性は緩やかに
減っていくのに対して女性は更年期の頃にがくんと減ることもあり、
50代以降の更年期の女性に圧倒的に多くみられます。
最近は、ストレスの影響で20代〜40代の働く女性にも増えています。

ドライマウスの患者さんの口腔環境は、
だ液が少ないため「だ液の働き」が低下した状態です。
口の中の汚れ、舌苔の増加などが進むといやな口臭の原因になることもあります。
ドライマウスの大半は、原因が特定できず、治療法が確立されていませんが、
セルフケアでかなり軽減できます。

●よく噛んで食べる ●ストレスをためない ●規則正しい生活
●だ液腺の機能を高めるストレッチ ●湿度に気を配る など
日々のセルフケアで予防をしていきましょう。


Vol.14

よく噛む

 

 

 

最近、噛むことの苦手な子どもが増えています。
食べるのに時間がかかり、
口の中にいつまでも食べ物が残ってしまってなかなか飲み込めない子どもや、
逆に、あっという間に噛まずに食べてしまう子どもなど、
さまざまですが、共通していることは「しっかり噛んでいない」ということ。
よく噛むことは、生きる力につながります。
食事の工夫などで、よく噛む習慣を身につけさせたいものですね。


Vol.13

 

だ液

 

だ液による歯の再石灰化のチカラに注目!
 食事をすると、口の中に棲む細菌が酸を作り、歯を少しずつ溶かしていきます。『だ液』は、これを修復し、歯にカルシウムを与えています。 この現象を「再石灰化」といい、その力は強く、細菌の塊である歯垢でさえも固めてしまいます。これが『歯石』なのです。また、だ液にはカルシウムに加えてリンやフッ素などの歯と同じ成分が含まれており、だ液は、別名「液体エナメル質」とも呼ばれます。ただし、だ液で修復できる可能性があるのはあくまで初期段階まで。表面が崩れて穴になったむし歯は、だ液の力で治すことはできません。

口の中を酸性から中性にするだ液!
 食事をすると口の中が酸性に傾きむし歯になりやすい状態になりますが、これを中性にし、むし歯になりにくい状態にするのも、だ液の力です。オレンジジュースを飲むと、飲んだ直後は酸性になっていた口の中が、わずか数秒後には奥歯の側面が中性になっていたという実験結果もあります。これは、上の奥歯の近くにある「だ液腺」から分泌されただ液が、奥歯の側面に触れ、中和され、中性になったのです。 しかし、だ液が触れにくい前歯については30分後でも酸性のままでした。このことから口の中でもむし歯になりやすい歯となりにくい歯があることがわかります。

年齢とともに減少するだ液!
 赤ちゃんの頃には、誰もがよだれをたっぷり垂らしていたのに、年齢とともにだ液の分泌が減少します。また、老化や、病気などによって、だ液がさらに減ることで、気になる口臭が発生しやすくなります。年齢による唾液の減少は、歯周病や糖尿病などの病気や、ホルモンバランスの乱れ、また、薬による副作用が原因となる場合もあります。


Vol.12

「親知らず」が
ちゃんと 生えない現代人。

 「親知らず」は、最も遅く形成される永久歯。10代後半から作られ、ほとんどの人は20代前半までに歯ぐきの中で完成していますが、退化傾向にあるため傾いて生えたり、生えないで顎の骨の中に埋まっていたりすることが多く、正常に機能しているのは20%以下といわれています。原因は、現代の軟らかい食べ物中心の食生活の影響で顎が小さくなり、親知らずの生えるスペースが不足しているからです。その結果、やむをえず顎の方、または口の内側の方に生えたり、隣の歯を押しながら生えてきたりします。
 「親知らず」は、生え方によってブラッシングがしにくいので、汚れが溜まってむし歯ができやすくなりがち。バイ菌に感染して歯ぐきが腫れて痛んだり、ひどくなると骨膜炎になってしまうこともあります。「親知らず」が引き起こすトラブルには注意が必要。早期の予防的な抜歯で解消できるケースも多いものです。

「親知らず」の状態をしっかり
理解してブラッシングしましょう。


 真っすぐタイプの「親知らず」は、普通の奥歯と同じように生えてきているので、トラブルは少ないもの。ただし、奥にあるため歯磨きしにくく、頬の内側との間の部分の汚れが落ちにくいので、汚れや歯垢が溜まりやすくなります。きちんと歯磨きして、十分にブラッシングすることが大切です。
 斜め傾きタイプの「親知らず」は、一部が見えるタイプで、歯ぐきの表面に対して斜めに生えてしまい、手前の奥歯にぶつかって移動することができない状態です。ぶつかっている手前の歯とのすき間に汚れが溜まりやすいので、「親知らず」と手前の奥歯の境目を横方向に、すき間から汚れをかき出すイメージで磨くことが大切です。

 

 

 

 

親知らず

 

 

 

 

          磨き残し


Vol.11 インフルエンザ

口呼吸の人は鼻呼吸の人に比べてインフルエンザにかかるリスクが高いと言われています。季節性のインフルエンザは冬に流行します。インフルエンザは、乾燥に強く湿度に弱いため、湿度が高い夏場はあまり流行しません。仮に、インフルエンザウイルスが100いるとすると、気温20℃、湿度60%の状態では、6時間後には95%は死滅します。ところが、湿度30%になると、約50%が生き残ると言われています。

口呼吸の人は、鼻の役割が正常に機能していません。鼻の中には毛細血管があり、鼻から吸い込んだ冷たい空気は、鼻の中を10センチ程度通過すると、体温近くまで温められ、加湿されます、またゴミやホコリが入るのを防いでくれる“天然のマスク”としての役割も果たしています。つまり、鼻で呼吸することはインフルエンザ予防に大きく貢献しているのです。
また、人の肺は乾燥や冷たい空気に弱い器官と言われています。大切な肺を守るためにも、鼻から呼吸することが大切です。

 

 

 

 

  口呼吸


Vol.10

人の体を元気にするには、
運動と栄養が必要です。

 私たちが元気に活動することは、人の体の基本である細胞が活発に活動をすることです。そのためには、食べ物からしっかり栄養をとることが必要です。 しかしこれだけでは、十分ではありません。細胞が本来もっている働きを発揮するためには、筋肉をきたえるように、細胞に加えられる物理的な力が必要です。私たちは、いろいろな運動をすることで、元気な体を維持しているのです。

よく噛む習慣はますます、
丈夫な歯を作ります。


 噛む力は歯全体に加えられて、歯を支えている歯根膜やあごの骨の細胞に伝達されます。これらの力はさらに、顔の筋肉をとおして頭の骨全体にも次々に伝達され、骨の中にある細胞に力を加えたり、引っぱったりします。すると骨を作る細胞が活発になり、栄養やカルシウムを吸収して、頭や顔全
体で密度の高い丈夫な骨を作り始めます。

歯は力持ち
     歯の構造
 

Vol.9

口腔ケアにも
おススメ
だ液腺マッサージ。


 多くの人が口臭を気にしているようです。しかし、自己流の誤ったケアでは、かえって口臭を悪化させる場合もありますので注意が必要。むし歯、歯周病、胃腸、糖尿病など疾患を原因とする「病的口臭」は、自分で治すことはできません。必ず医師の治療を受けてください。
 だ液が深く関わる「生理的口臭」は、口の中の細菌が歯の隙間にある食べかすを分解することで発生するわけですから、食後の歯ミガキとだ液の分泌を促す「だ液腺マッサージ」をお勧めします。

予防歯科

Vol.8
予防歯科は、みんなの力で歯を守ります。

Vol.7
介護予防に、口腔ケアも大切です。

Vol.6
磨き残しは、歯の病気のもと!

Vol.5
免疫力を高めて歯周病などの病気に勝つ!


Vol.4
免疫力の低下にご用心!


Vol.3 
甘い物大〜好き!という方に。上手にお菓子を食べて、むし歯を予防!


Vol.2 
しっかり噛んで、だ液の力で家族みんなの健康を守りましょう。


Vol.1 
口の中の歯周病菌が、肺炎や糖尿病などさまざまな疾患につながります。
高齢者は、口腔ケアがとくに大切です。

かなり foote